2013/09/29

DESIGNEAST04 KIDSCAFE 会期中編

今回は会期中編です。

DESIGNEASTの会期中の3日間、KIDSDCAFEはどんどん魅力的な場所となっていきました。その様子を今日は報告したいと思います。




















まずは、初日オープン前の状態がこれです。

よく見ると、ところどころにいりえさんによるかわいいオブジェが置かれている、発見が楽しい場所、という感じです。




















そんな場所の真ん中に、今回ここで過ごす子どもたちや親御さんたちに、この場所をつくるのに参加してもらうための、カラフルで楽しいいろいろな材料を置きました。

いろいろな材料で、この枝に吊るしたり付けたりする好きなものを作ってもらい、好きなところに付けてもらうことで、場所を作ってもらう計画です。

早速、4歳の男の子がなにやら真剣に大きなビーズに針金を通しています。




















いつの間にやら大人が真剣にw

















飾りをつくる他にも、靴を脱いで座ったり、寝転んで上の枝を見あげたり、一生懸命なにやらつくったり。いろいろなことがここで起こっていました。


しばらくすると、枝にはカラフルでかわいいものがチラホラ。




















枝にカラフルな毛糸が巻かれてたり、





















二日目が始まる時にはこんなに賑やかになっていました。





















二日目もどんどん人がやってきます。

二日目は建築デーだったためか、なんだか大人が多いw





















なんだか、大人だらけでみんなくつろいでいます。ピクニックみたいでした。





















いや、ほんと凄い賑わいでした!!

外は凄い雨だったのにもかかわらず。

「なんだか、落ち着く。」という言葉をたくさんいただきました。

靴を脱いで上がれるというのもありますが、枝の天蓋によって木の下のような場所になっていたので、より落ち着いたんじゃないでしょうか。





















そして、二日目が終わる頃には、こんな感じに。





















三日目。

台風の影響で、開始が1時間遅れ天気もどうなるかと思っていましたが、開園時にはこの天気!!DESIGNEASTパワーを感じずにはいられませんでした!






















雨もあがり、秋晴れのいい天気になった午後からはほんとにたくさんの方が来られました。

みるみるうちに、色とりどりで賑やかさが増していきました。





















みんなが作った色とりどりのかわいいモノたちがいっぱい!





















夕方にはこんな状態になっていました!かわいい!!


ほんとに、3日間でたくさんの人に参加してもらい、いっぱい手を加えてもらい、ほんとに魅力的な場所ができあがりました!

3日間でなくなってしまうのが、ほんとに惜しいくらい、魅力的な場所になりました!

ほんとに楽しかった。

思ってた以上に魅力的な場所になったと思います。



また、このような試み、どこかでやってみたいです。

2013/09/17

DESIGNEAST04 KIDSCAFE 設営編

DESIGNEAST04にて、今年は私、岸上純子が木村松本建築設計事務所の松本尚子さんと新ユニットMOM(マム)を結成し、KIDSCAFEの会場構成を担当させてもらいました。

MOMは2012年に第一子を出産した二人によるママ建築家ユニットです!

今回は設営編です。
DESIGNEASTの中のKIDSDCAFEとして考える上で意識したのは、「状況をつくること」と「材料」です。

「材料」は、「素」のもので、一見いらないものに見えるけど、見方を変えるととてもいい「素材」になるものがいいなと思っていました。

また、こどもたちがゆっくりくつろいだり遊ぶ場として、作りこまれ完成されたものではなく、そこに来る子どもたちが徐々に参加することによって、場所が作られていくような場になればと思っていました。


そこで、「材料」は「木の枝」としました。

とある小雨の降る週末に、蚊の襲撃にあいながら公園で拾い集めた木の枝。




















枝の組み方の粗密のスタディーを現地でしながら、必要な分量の枝を拾い集めました。




















そして、現地での設営日前二日間、ドットアーキテクツさんの事務所下を借りてその枝たちをペンキで塗装。地道な作業を学生さんたちが頑張ってくれました!


そして、設営1日目。会場となる名村造船所跡地での設営前の枝配置を確認します。




















一箇所ぽっかりと空いた場所や、枝の組み方の粗密によって、場をつくります。


そして、軸となる太くて大きな枝を吊って行きます。






















脚立に上って吊るグループ、手の届く範囲を釣るグループと手分けして吊っていきました。





















吊元は、大きな枝は梁から、少し細く長い木は600グリッドで配置したマグネットフックからテグスで吊っています。





















日が沈んだ頃、やっと空間が見えて来ました。





















そして、設営一日目終了。

7M×9Mの楕円形の平面で、低いところが1500、中央の一番高いところが2500という、天蓋のような形状が徐々に見えて来ました。


二日目。1日めに引き続きボランティアの学生さんがいっぱい入ってくれて、少し細めの木をどんどん組んでいきます。




















そして、日も暮れる頃、全ての枝が組み上がりました。

KIDSCAFEというサインもついて、枝部分は完成!


その後、深夜にスタッフの加藤くんたちが頑張ってくれて、床のダンボールパネルが施工されて、DESIGNEAST初日にはこんなに素晴らしい場所が完成していました!





















(初日の朝、バタバタしていて、ちゃんと全貌の写真が撮れていませんでした。。。)


実は、この天蓋。白い枝だけでできているように見えますが、よーくみると、かわいいオブジェがところどころにあるんです。





















今回、このプロジェクトに、アーティストのいりえみなこちゃんに協力してもらい、イラストとオブジェをつくってもらいました。

初日のこの場所の状態は、白い枝のところどころに枝と同化するような、でも枝をいろいろなものに見立てさせてくれるオブジェでできた空間です。

白い枝を使って場所をつくると決めたとき、いりえさんのイラストがイメージにぴったり合うと思い、スケジュールの厳しい中お願いして本当によかったと思える仕上がりになりました。

初日の状態もとてもよかったのですが、この場所が会期の3日間、さまざまな子どもたちが参加することでどのように変わっていったかは次回のブログまでお楽しみに。

とっても魅力いっぱいの場所になりましたよ。

それでは次回。

2013/09/14

北山善夫「生きるための主題」展

みずのき美術館から次回展覧会のご案内を頂きました。


みずのき美術館1周年記念 北山善夫「生きるための主題」展

京都府亀岡市在住の北山は、作家としての国際的なキャリアと豊かな芸術経験を持つと同時に、
個人の内省的作業として「生」と「死」についての考察を深く重ねてきました。

当美術館では2012年10月の開館以来、個人の深い内面、すなわち無意識について、
創造性の高い表現との出会いをとおして探求することを目指してきました。
北山が作品で扱う根源的なテーマは、当美術館の目指すところと親和性があり、
1周年という記念すべき機会に際して、我々が新たな挑戦へと向かうための道標となってくれることと信じます。


展覧会概要

タイトル:北山善夫「生きるための主題」展
会期:2013年9月14日(土)~11月3日(日)
日時:10:00~18:00
休館日:月・火(但し、祝日の場合は開館)
料金:一般400円/高大生200円/中学生以下無料
主催:みずのき美術館
企画協力:森 司

関連企画

■トークセッション
2013年9月14日(土)15:00~16:00
スピーカー:北山善夫・保坂健二朗(東京国立近代美術館主任研究員)
司会:森司

■オープニング・レセプション
2013年9月14日(土)16:00~18:00
会場:みずのきカフェ(美術館向かい)


2013/09/02

竹原義二先生退官記念講演&パーティー

先日、綿業会館で行われた竹原義二先生の退官記念講演&パーティー。

第一部として、長年竹原先生との親交の深い、貴志雅樹先生との掛け合い講義。

名物の黒板絵を前に、同じ年に生まれ、同じように建築家の元に弟子入りした先生方がそれぞれ担当され同じ年に発表された、石井修氏の目神山の家と安藤忠雄氏の住吉の長屋について当時の思い出も挟みながら語っていただきました。

実は私、4回生の頃(2004年)に、この竹原先生と貴志先生の掛け合い授業を聴講するために市大に行き潜っていたこともあり、とても懐かしく聞きました。

あの時と同じく、お二人が本当に楽しそうに建築について話される姿は、建築って楽しいものなんだなと思わせてくれるものでした。

会場には立ち見が出るほど多くの人が来られていました。




















その後のパーティーでは、もっと人が増え会場はいっぱい。竹原先生を慕う人たちがこんなにもたくさんおられることに、改めて竹原先生の偉大さを感じる会でした。

それにしても、この名物の黒板絵。何度見ても美しいしかっこいい。たった4色で描かれた絵なのに。

これを授業の1時間前に来て描いておいて、授業の間に話しながら描き加えていく。

凄い労力と情熱だと思いますが、その労力と情熱があってこそ、学生たちに響くものは大きかったんでしょうね。
 
先生も最後におっしゃっていましたが、この名物授業がなくなるのはもったいない。是非いろいろな学校に出張して、この講義をしていただきたいものです。